
ワキの下には、アポクリン汗腺・エクリン汗腺・皮脂腺という分泌腺があり、このうち最も影響を与えるのが「アポクリン汗腺」です。ワキガとはアポクリン汗腺からの汗の成分と皮膚表面の常在菌が混じり合って、これが皮膚の表面の雑菌によって分解され、低脂肪酸やアンモニアなどに変化して、ワキガ特有の臭いを発することをいいます。アポクリン汗腺は、ホルモンの分泌が活発になる思春期の時期から活動をはじめるので、13〜21歳頃に症状が現れることが多いのです。
アポクリン汗 + エクリン汗 + 皮膚のアカ + 細菌 = ワキガ(臭い)
欧米人の約8割がワキガ体質なのに対し、日本人は約1割未満だということをご存知でしたか?
その理由は、食文化の違いが大きく影響していると言われています。本来、欧米人は歴史的に狩猟民族であり、動物性のタンパク質や脂肪分を多く摂取しているのに対し、東洋人は農耕民族であり、作物からタンパク質や脂肪分を摂っていました。
このような背景から、長年にわたって体質の違いが確立され、体臭に影響を与えることになったと考えられています。しかし、日本人の食生活が欧米人の食生活に似通ってきている現代、ワキガ体質の方が増加してきている傾向があります。
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汗には、アポクリン腺から分泌されるものとエクリン腺から分泌されるものと2種類あります。エクリン汗は体温調節のためにかく汗です。その成分はほとんどが水分で、微量の塩分を含みます。一方、アポクリン汗は、各種タンパク質・糖質・中性脂肪・ピルビン酸・鉄分・アンモニア・色素リポフスチン・コレステロールなど、様々な成分でできています。このアポクリン腺の汗がワキガ臭の発生原因です。しかし、このアポクリン腺の分泌物は、アポクリン腺の中にある間は無臭です。独特なワキガ臭は、アポクリン汗が皮膚上に分泌され、皮脂腺から分泌された脂分やエクリン汗と混ざり、それが雑菌によって分解・酸化され、低級脂肪酸・アンモニアなどの物質に変化することで発生するのです。また、ワキ毛はアポクリン汗をトラップし、臭いを発散させる役割を果たしています。ワキガ臭の強い人は、アポクリン腺の量が多く、ワキ毛の量も多い皮脂腺が発達している人に多いといえます。臭いの発散装置であるワキ毛を剃ることは、効果的ではありますが、以上のようにワキガの根本原因であるアポクリン腺をすべて取り除いてしまえば、ワキガは完全に治ります。また、ワキガと多汗症を混同している方が多いのですが、このふたつはまったく別のものです。多汗症とは、エックリン腺から分泌される汗の量が多い状態のことを言いますが、そこから分泌される汗は無臭なのです。
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遺伝によってアポクリン腺の数などが左右され、ワキガ体質となることがあります。 メンデルの法則に従い優性遺伝し、両親のどちらか一方がワキガ体質の場合は約50%の割合で、また両親のどちらともがワキガ体質という場合は約80%の割合で遺伝すると言われています。
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